テクニカルサポート詐欺とは?
テクニカルサポート詐欺とは、パソコンでインターネットを閲覧中に、突然、ウイルス感染したかのような嘘の画面を表示するなどして、ユーザーの不安を煽り、画面に記載されたサポート窓口に電話をかけさせ、遠隔操作ソフトをダウンロード・インストールさせたり、サポートの名目で金銭を騙し取ろうとするものです。
よくある手口
- パソコンに警告画面が表示されたので、表示された連絡先に電話したところ、ウィルスの除去費用を請求された
- サポート料として、次々と料金を請求されるので、コンビニで電子マネーを購入し支払ってしまった
実際に表示された画面
サポート詐欺の特徴とは?
実際のウイルス感染とテクニカルサポート詐欺を見分ける特徴が複数あります。以下の内容に当てはまったら詐欺の可能性が非常に高いです。
- 偽のセキュリティ警告画面はウイルス感染の有無に関わらず表示される
- 偽のセキュリティ警告画面には、警告内容を信じさせるために、実在の企業ロゴ等が使われる場合がある
- 警告音を鳴らしたり、警告メッセージを音声で流したり、偽のセキュリティ警告画面を閉じられないようにして不安を煽る
- 偽のセキュリティ警告画面画面に記載されたサポート窓口に電話をかけると、セキュリティソフトを装って遠隔操作ソフト等のダウンロード・インストールへ誘導される
- 偽のセキュリティ警告画面画面に記載されたサポート窓口に電話をかけると、サポートの必要性があるといい、有料のサポート契約を勧められる
- 支払い方法はクレジットカード決済や各種ギフトカード、コンビニ決済、電子マネー等が使われる
警告が表示されてしまった場合の対処方法は?
インターネットを利用していて、上記のような警告画面が表示されてしまった場合は以下の通り対処することが可能です。
- 偽のセキュリティ警告画面が表示されたら、ブラウザを終了する
- ブラウザを終了できない場合は、ブラウザを強制的に閉じるかパソコンを再起動する(ブラウザを強制的に終了する方法)
- 偽のセキュリティ警告画面で表示される電話番号に電話をしない
- 偽のセキュリティ警告画面で指示されるアプリやソフトウェア等をダウンロード・インストールしない
- アプリやソフトウェア等をダウンロード・インストールしてしまった場合、ネットワークから切断してウイルスチェックを行い、ダウンロードしたものを削除、インストールしたものをアンインストールし、可能であれば初期化を行い、各種パスワードを変更する
- クレジットカードで支払ってしまった場合は、クレジットカード会社に連絡する
- 電子マネーで支払ってしまった場合は、電子マネーの管理会社へ被害連絡し、決済手続の停止を依頼するとともに、救済措置について相談する
ブラウザを強制的に終了する方法
警告が表示されると画面が全画面表示に切り替わり、通常の×ボタンでウインドウを閉じることが出来ない場合があります。その場合は以下の手順でウインドウを閉じることが可能です。
- 「Ctrl」+「Alt」+「Delete」を同時に押す
- タスクマネージャを起動し、利用しているブラウザを選択して、右クリック→タスクの終了とする
遠隔操作を受けてしまった、料金を支払ってしまった場合は?
既に遠隔操作を受けてしまったり、料金を支払ってしまった場合は速やかに警察に相談し、パソコンをネットワークから切断してウイルスチェックを行い、ダウンロードしたものを削除、インストールしたものをアンインストールし、初期化する必要があります。
初期化の方法などがわからない方は当社で作業を代行することも可能です。お気軽にご相談ください。
今後このような詐欺に遭わないために
このような詐欺は、今後も手を変え品を変え増え続けることが予想されます。そのためには適切なセキュリティ対策と利用者のリテラシーの向上が必要です。
当社では、お客様の利用状況に合わせた最適なセキュリティ対策のご提案や従業員様へのリテラシー教育をご提供しております。
万が一の被害に遭う前に適切な対策を講じることが企業としての責任でもあります。まずは、当社までお気軽にお問い合わせください。